リカバリーエッセー第14回　本を読む③ | 増川ねてるさんブログ

そして、横山秀夫です。

「第三の時効」を手にしました。


「６４」で意識して、
でも本は読んでいなくて
「ドラマ」や「映画」で観ていました。
今回、何か読んでみようと思って、本屋さんで見ていくと…

「半落ち」や
「クライマーズハイ」も
横山さんだったのですね。
知りませんでした。
そして、なぜだか「第三の時効」を手にしていたのですが…

面白かったです。


短編集というのでしょうか、連作集というのでしょうか。

「人」って「内」から観ていくのと、
それを「外」の人がどう捉えていくのかっていうのって、
こんな風に違うんだなって、
それを見せてくれるっていう本に（僕の場合は）なっています。
…そういう作品になりました。

とても立体。


人と人とがいるっていうのを、
掌の上に乗っけてくれている…

凄い本があると思いました。


・・・


そして、書きたかったこと。
それは…


「好きなものを好きでいいんだ」


「好きなものを、好きになっていいんだ」

ということです。
それが今、書きたかったこと。


・・・


「第三の時効」

さっき僕は、気になって、
「ぺルソナの微笑」を再読していました。
それは、この本の冒頭の作品ではなく、「本の名前」になっているものでもないのですが、

僕はさっき気になって、再読していました。


…こういうことが、自分、出来なくなっていたんです。


「何にしても、《代表作》を読もう」
　に、なっていたのです。

ご飯でもそう。
そのお店の「看板メニュー」「お勧めは何ですか？」
から始まっていました。
それが、今回はそうではなくて…


「誰がなんといっていても、自分はこれが好きだなぁ」



「代表作」とか、「解説の人」のお勧めとかではなくて、
「自分はこれが好きだなぁ」



それが、とても重要に思います。
今夜の僕は、出来ています。

…やっと、出来ました。


・・・


　　　もちろん、変わるかも知れません。

　　　自分の中の「ブーム」が去っていく
　　　そんなこともあるかと思います。
　　　でも、少なくても、今の今、


・・・


「僕は、これが好きだなぁ」

「今の僕は、これが好き！」



爽やかな風がやって来ています。