ご挨拶
訪問看護事業部 統括部長 池田 百合江
精神科訪問看護、を客観的に考えてみると、それは本当に素晴らしい仕事でやりがいのあるものだと思えるのですが、実際現場にいると悩みの尽きないものだと改めて感じます。
まずは困りごとや心配事を話し合える関係になれるかという悩み、そして、自分が協力者として力になれるのだろうかという悩み、そして、精神科訪問看護師としての専門性における悩み、そのような中で利用者の回復の過程が感じられるのには数年かかることもあり、しかも自分では気づけないこともあります。
だからこそ、訪問場面での小さな希望やちょっとした幸せ、些細な笑いに敏感でありたい、そしてその想いを共に感じられる人でありたいと思っています。そのことがきっとリカバリーの過程につながるのだと信じてこれからもこの仕事に関わっていきたいと思っています。
訪問看護事業部 副部長 兼 訪問看護ステーションアユース高槻 所長 染矢 真樹子
一般科の経験を13年経験した後、精神科単科の病院へ勤務したのをきっかけに、長年入院生活を送られていた患者様の退院支援に関わることがあり、退院後の生活への不安な気持ちに触れ、退院後の地域での患者様の生活に興味を持ち精神科訪問看護を始めました。
アユースには2017年に入職し、たくさんのご利用者様と関わり、医療機関、行政、支援機関の方々とも連携させて頂きました。今後も地域との連携を大切に丁寧に行い、ご利用者様が活き活きと安心して助け合って生活できる地域社会作りに貢献できるよう、今後も努めて参ります。
アユースの理念である「鳥は空に、魚は水に、そして人は社会に」を念頭に、ご利用者様お一人お一人のリカバリーのプロセスを支え、勇気付け、それに寄り添うことを使命に日々、悩み、考え、学び、喜び、成長していけるようスタッフ一同精進して参ります。今後ともご指導ご鞭撻の程よろしくお願い致します。
訪問看護ステーション アユース枚方所長 木村 由紀
以前別の病院の精神科で勤務している時に、担当した患者さんの病状や生活力が低いという事情で自宅に戻れず、別の病院に転院したということがありました。まだ地域支援が十分でなかったこともありますが、そんな未消化な思いが精神科訪問看護に興味をもつきっかけとなりました。
アユースは、「精神障がいを抱えながらもその人らしく納得のいく地域生活が実現できること」も支援の目標としています。
実際の訪問看護で、自分の思いを伝えるべき人に伝えられた時の感動している姿、就労が上手くいくことに並行して自分で人生を切り開いていく姿など、その方々の人生の壁を乗り越えていく様子を目の当たりにすると、こちらも長い努力のご褒美を頂いた気持ちになります。
私たちの仕事はその繰り返しだと思っています。
訪問看護を必要としてくださる皆さま、また各関係機関の皆さまや地域の方々とのつながりを大切にし、日々努力を続けていきたいと思います。
訪問看護ステーション アユース森ノ宮所長 岸本 和巳
長く精神科単科の病院で看護をしておりましたが、地域支援に興味を持ち、アユース緑地公園で勤務することになったのが平成24年でした。法人理念である「鳥は空に、魚は水に、そして人は社会に」に感銘を受けて、この訪問看護ステーションで看護がしたいとワクワクした頃を思い出します。
病院での看護と地域での支援との違いに最初は戸惑い悩むことも多かったのですが、利用者様への支援を通じて学ばせていただいたことは、看護師としてだけではなく、人としても成長できたと、今は感謝の気持ちでいっぱいです。管理職をさせていただくなかで、新たな役割に悩むこともありますが、それもまた学びとなり、成長が実感できています。
訪問看護ステーションアユースグループの使命である「リカバリーのプロセスを支え、勇気付け、それに寄り添うこと」を念頭に、地域の関係機関と連携を図らせていただき、より良いサービスが提供できるよう努めてまいります。今後もよろしくお願い致します。
訪問看護ステーション アユース吹田所長 日垣 知子
新人時代から現在まで、産婦人科や集中治療室、特別養護施設、精神科病棟と様々な分野で経験させて頂きました。看護職は楽しいことばかりではなく、悔しさや悲しさを感じることもあります。だからこそ、やりがいに繋がり、30年以上、看護師としての人生を歩んでこられたのだと思います。
これまで、多くの方に支えられ、関わって頂いたお陰で、成長できたことを、少しずつ恩返し出来たらと思います。
こころの病気は誰にでも起こりうる可能性があります。1人で抱え込まず、お気軽にご相談頂きたいです。
「その人らしさ」を大切にしながら、対話を続ける中で、信頼関係が生まれ、少しでも生活しやすくなったり、気持ちが楽になるお手伝いができれば、大変嬉しく思います。
各関係機関や地域の皆様との繋がりを大切にしながら、何事にも誠実に対応させて頂きます。今後ともどうぞ宜しくお願い致します。
訪問看護ステーション アユース緑地公園所長 咲賀 悠希
一般科病棟での終末期の患者様やご家族様との関わりを通して、心のケアについてもっと専門的に関わりたいと思い、2016年にアユースに入職しました。
一般科病棟では病気によって起こる問題に着目しがちですが、アユースではご利用者様の強みに着目し、その人らしい生き方を支えることを理念としており感銘を受けました。
ご利用者様との関わりの中で、共に悩み、喜びを分かち合いながら本当にたくさんの幸せな経験をさせて頂き、この仕事にとてもやりがいを感じております。支援を通して、私自身たくさんのことを学び、成長でき、感謝の気持ちでいっぱいです。
これからもご利用者様が自分らしい生き方が出来るように、寄り添いながら支援が出来ればと思っております。アユースグループの使命である「リカバリーのプロセスを支え、勇気付け、それに寄り添うこと」を念頭に、関係機関の方々とも密に連携をとらせて頂き、より良いサービスが提供できるよう日々精進して参りますので、今後もよろしくお願い致します。
訪問看護ステーション アユースグループ精神看護 専門看護師 萬平 冴理
私は訪問看護ステーションアユースに在籍し、専門看護師(CNS)として活動しています。
私自身がまずは“訪問看護を知る”、“ご利用者様やスタッフを知る”ということを目標に活動をしてきました。
その中で感じたアユースの強みの一つは、いろいろな経験や持ち味をもったスタッフが、ご利用者様を主体に、ご利用者様のリカバリーを大切にしてケアを展開しているところだと思います。
そのプロセスの中では、スタッフ自身もいろいろな経験をします。そして、ともすると自分だけで抱え込んでしまったり、自分自身に向き合わなければならないこと等もあります。
私は、スタッフが気さくに話をできる場所、自分の弱さも含めて出せる場所、ちょっとした違和感や些細な気づきを委縮することなく発信できる場所でありたいと思っています。
そして、スタッフと一緒に悩み考えたり、ご利用者様やご家族の方へ直接ケアにあたったり、研修の担当や研究のサポートをしたりすることを通して、看護の質を向上させていくためこれからも活動していきたいと思います。
訪問看護ステーションアユースグループ精神科認定看護師 森木 千春
総合病院(心臓外科・循環器内科・呼吸器内科・消化器外科)を経て、2012年に入職しました。これまで、アユースの使命である“リカバリーのプロセスを支え、勇気づけ、それに寄り添うこと”を大切に看護を行ってまいりました。しかし、それを実現するためには思いだけでは足りないと感じることもありました。そのような経験から、もっと専門的な知識を得たいという気持ちが膨らみ、2023年に精神科認定看護師を取得しました。
様々な出来事が起こる中、ご利用者様が自身の回復や可能性を信じ続けることは難しいこともあります。私が大切にしていることは、私自身がご利用者様の回復や可能性を信じ続ける存在であることです。そして、これまで沢山のリカバリーを間近でみせて頂いた経験がそれらを信じる力に繋がっていると感じています。
私は、スタッフが心身ともに健康であり続けることは、看護にも良い影響を与えると考えています。そのため、相談や教育を通してスタッフが前向きな気持ちで働くことのできる環境を整えていきたいです。スタッフとして働いた経験を生かしながら、些細なことでも相談できる存在を目指して活動しています。